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2012.05.19
走れ!散髪ポリス
今朝、NHK総合で放送していた
「タイムスクープハンター」の「走れ!散髪ポリス」を観た。
明治に入ったばかりの、新潟県の捕亡吏(今でいう巡査さんか)の話。
新政府からの命令で、髷を強制的に切り落とす捕亡吏と、それに抵抗する旧越後藩士との攻防。
捕亡吏も、もとは戊辰戦争で、新政府と称する薩長土軍とたたかった旧越後藩士だった。
欧米列強国との不平等条約を解消するために、自分たちが作った「国家」も欧米列強国に合わせなければならないから、鹿鳴館を作ったり、法制度を整えてみたり(いろんな国の法制度をごちゃまぜにしたので、あちこちで矛盾があった)した。
その一環が、髷の強制切り落とし。
だまし打ちのように髷をこっそり切ったり、髷を切ったばかりに離婚することになった夫がいたり、まさに悲喜劇が、あちこちで繰り広げられた。
敦賀では一揆がおき、死亡者がでた。
近代国家「大日本帝国」の成り立ち、そして、今につながる日本国のあり方を考えるとき、このころと今では、何も変わっていないことに気がついた。
欧米諸列強(多少顔ぶれが変わったが)に追い付き追い越すために、国家がいろいろなことを日本社会の構成員に「ご理解とご協力」の名のもとに強制する。
変わんないじゃん。まったく。
この話は、十分映画や漫画や小説になりそうですが、どうでしょう。
http://www.nhk.or.jp/timescoop/走れ!散髪ポリス
「タイムスクープハンター」の「走れ!散髪ポリス」を観た。
明治に入ったばかりの、新潟県の捕亡吏(今でいう巡査さんか)の話。
新政府からの命令で、髷を強制的に切り落とす捕亡吏と、それに抵抗する旧越後藩士との攻防。
捕亡吏も、もとは戊辰戦争で、新政府と称する薩長土軍とたたかった旧越後藩士だった。
欧米列強国との不平等条約を解消するために、自分たちが作った「国家」も欧米列強国に合わせなければならないから、鹿鳴館を作ったり、法制度を整えてみたり(いろんな国の法制度をごちゃまぜにしたので、あちこちで矛盾があった)した。
その一環が、髷の強制切り落とし。
だまし打ちのように髷をこっそり切ったり、髷を切ったばかりに離婚することになった夫がいたり、まさに悲喜劇が、あちこちで繰り広げられた。
敦賀では一揆がおき、死亡者がでた。
近代国家「大日本帝国」の成り立ち、そして、今につながる日本国のあり方を考えるとき、このころと今では、何も変わっていないことに気がついた。
欧米諸列強(多少顔ぶれが変わったが)に追い付き追い越すために、国家がいろいろなことを日本社会の構成員に「ご理解とご協力」の名のもとに強制する。
変わんないじゃん。まったく。
この話は、十分映画や漫画や小説になりそうですが、どうでしょう。
http://www.nhk.or.jp/timescoop/走れ!散髪ポリス
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2012.05.19
海燕ホテル・ブルー
海。荒野。そこにたたずむ女。
海は、ハワイや沖縄のような、水色のあたたかい海ではなく、黒と青の混ざった、波の荒い日本海。
私は、1年半ほど前、東京にまだいたころ、銀座シネパトスという映画館で、
若松孝二監督の「秘花」を観た。
古ぼけた漁船を舞台にした、二人の女と一人の男の密室劇。
詳しい内容はここでは書かないが、私はこの映画に魅了された。
挫折と絶望感を抱えた男と、その男の子を宿しながら生き抜こうとする女
そして、男に「だけど生き抜いて!」と絶叫して、男を励ます、喪服の女。
いままで見てきた日本映画にはない、ガッツを感じた。体の底から湧き出すようなガッツと志。
それ以来、私は、若松孝二監督の旧作を観て、新作がかかれば必ず観に行くようになった。
そして、今回の、海燕ホテルブルー。
かつてのパートカラー若松が帰ってきた!
かつてのパートカラー若松とちがうのは、色彩の美しさだ。
色の対照が素晴らしい。美しい色彩の映画だ。
そして、愚かではかない男たちと、その男たちを受け入れて見つめ続ける女。
映画は、志とガッツが必要だ。
私は、いい映画を観たら、拍手をしてしまう癖がある。
この映画を観終わった瞬間、しばらくぼおっとした後、狂ったように拍手をしてしまった。
もうじき公開される、三島由紀夫の映画もとても楽しみだ。
http://www.wakamatsukoji.org/kaien/海燕ホテル・ブルー
海は、ハワイや沖縄のような、水色のあたたかい海ではなく、黒と青の混ざった、波の荒い日本海。
私は、1年半ほど前、東京にまだいたころ、銀座シネパトスという映画館で、
若松孝二監督の「秘花」を観た。
古ぼけた漁船を舞台にした、二人の女と一人の男の密室劇。
詳しい内容はここでは書かないが、私はこの映画に魅了された。
挫折と絶望感を抱えた男と、その男の子を宿しながら生き抜こうとする女
そして、男に「だけど生き抜いて!」と絶叫して、男を励ます、喪服の女。
いままで見てきた日本映画にはない、ガッツを感じた。体の底から湧き出すようなガッツと志。
それ以来、私は、若松孝二監督の旧作を観て、新作がかかれば必ず観に行くようになった。
そして、今回の、海燕ホテルブルー。
かつてのパートカラー若松が帰ってきた!
かつてのパートカラー若松とちがうのは、色彩の美しさだ。
色の対照が素晴らしい。美しい色彩の映画だ。
そして、愚かではかない男たちと、その男たちを受け入れて見つめ続ける女。
映画は、志とガッツが必要だ。
私は、いい映画を観たら、拍手をしてしまう癖がある。
この映画を観終わった瞬間、しばらくぼおっとした後、狂ったように拍手をしてしまった。
もうじき公開される、三島由紀夫の映画もとても楽しみだ。
http://www.wakamatsukoji.org/kaien/海燕ホテル・ブルー
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