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お好み焼できた昨日もお好み焼を食べた(ベーコン入り)、えど主水です。

1.昨日、今ドラマでやっている「銭ゲバ」の原作を本屋で買って全巻読みました。

守銭奴と切り捨てるにはあまりにも哀しい性を背負って生きていく殺人鬼。
そして、(まだ原作を読んでいない人のために内容は伏せますが)
これまで安全圏内にいた読者に突然刃を突きつけてくるラストシーン。

主人公の右の顔(復讐心に燃え滾る炎の情熱がほとばしる悪魔の形相)と、左の顔(銭の効用についてどこか限界を感じており、本当は世の中の真実に美しいものを求め、しかしそれもどこかあきらめた形相)が全く異なる、人間が誰しも持つ相反する顔を持って、銭ゲバの道をひた走る蒲郡風太郎の哀しい人生に、感情移入せざるを得ません。そして、風太郎の顔をそのような顔にした、作者のジョージ秋山さんの才能には驚かされます。

絵もジョージ秋山さんの現在の絵と比べると技術的にも若さがあり、内容の設定も少し疑問が残るところではありますが(いくら会社社長とその一族が死んだからって、会社社長の婿養子が、その会社社長の経営していた会社の社長の地位まで承継することは、会社社長の相続人たる親族の同意、取締役会や株主総会の決議がないとできないでしょう。)
作者の一本筋が通った哲学感と、作者の「人間を見つめる鋭い観察眼」には敬服いたしました。

なぜこのような傑作が、これまで出回っていなかったのでしょうか。
ピカレスクロマンなど巷にあふれているではありませんか。
今の世の中、異星人や異文化の人間のゲリラなどを虫けらかごみのように圧殺するハリウッド映画があふれているではありませんか。
銭ゲバでは人が何人も殺されているからでしょうか。そしてその殺人犯が会社の社長や政治家になっているから出版してはいけないのなら、アメリカの大統領になったあの人たちは、どうなんでしょうか。

2.僕は基本的に人の悪口をいうのは好きではありません。なるべくポジティブに生きて生きたいです。

しかし、今日はいわせていただきます。


有害図書指定を受けた銭ゲバのような漫画を連載しきった各漫画出版社が、そのタブーを恐れぬ意気と気概をもって後進の作品を発表していたら、日本の大衆漫画はもっともっと中身のある、芸術的作品がぞくぞく登場してきたのではないでしょうか。

最近の漫画はくだらなさそうだからよく読んでいませんが、
たまたま立ち読みした少年漫画誌は、
「とりあえず、萌え系であたってるから、それでいっとけばアキバの連中が食いついて小銭が稼げるんじゃね」
「ネタも巨乳の女が愚かなろくでなしの男を従順な召使みたいに性的になぐさめてやればいいんじゃね」
「出てくる女は巨乳にしろ」
「パンチラをだせ」
などという、金儲け第一の編集方針だけが跋扈する漫画であふれています。
くだらなすぎて、金かけて買おうという気が起きません。

そして、若手・中堅問わず、一部の大家の漫画家を除いては、編集者の奴隷のように、本当に作りたい作品も作れず、薄給でただただ編集者が命令した漫画ばかり描かされ、人気がでないと、ポイ捨てです。編集者って、何様なんでしょうか。

漫画なんか作ったこともない、出版社のサラリーマンどもが編集者になり、(若手はマニュアル、ベテランは自分の稚拙な経験と主観的なマーケティングなるものにしたがって)、売り上げ至上主義の権化と化し、実績がないため編集者に何もいえない(けれども無限の可能性をもっているかもしれない)若手の漫画家さんが精魂込めて作り上げてきた漫画をめっためたに改竄して、もとのものとは全く別物のつまらない漫画に改竄してしまう。

あげくの果てには、漫画家にとって自分の分身同然の原画を、出版社への運送途中でなくしてしまうなどといういい加減きわまりない「編集者(とよんでいいんだろうか。そんなの運送業者以下です。)」まで現れる始末です。

私は、そういうくそったれな現在のクール・ジャパンな漫画業界に、「銭ゲバ」のような子供にも哲学的テーマを問う作品が出てくれることを切に願います。

このままでは、日本の漫画は「(セックスとバイオレンスにあふれた・・・あ、銭ゲバもあふれているか。)金太郎飴の世界の恥」です。ジャパン・クールが聞いてあきれます。

3.ことは漫画だけではありません。石原慎太郎たちがよろこんで世界に発信しようとしている、日本のクールなジャパニメーションだって、一緒なんではないですか。もっとひどかったりして。
ほんとにクールなのなら、ゴールデンタイムにいっぱいアニメやってみろ。平日深夜にこそこそやってないで。

でも、本当に薄給らしいですからね。アニメーターって。気が遠くなるほど長時間絵を描かされてるのに。

これは、本当に僕だけの個人的な感想です。
私は漫画家でもアニメーターでもありません。プロデューサーでもありません。
そして、これらのかたがたが、日々、時間と健康を犠牲にして、芸術活動とエンターテインメント創造に邁進していらっしゃることは、疑いを持っていません。正直、すごいです。
私は末端で絵を描いている人々の悪口をいうつもりは全くありません。そういうアニメを現場の人間につくらせているアニメの素人たち(だけど資金をたっぷり持っている連中)に異議申し立てをしたいのです。

そして、何もかも日本の漫画やアニメがだめだと言ってるわけではありません。

たとえば、「ミチコとハッチン」。
日本とブラジルという地球の反対側の国々を結ぼうと一所懸命にがんばっています。そういうスタッフの意気込みが伝わってきます。
話が若干弱いですが、コマ割も歯切れがよく、絵も結構きれいです。
僕は、こういう「ごっちゃ混ぜ」大好きです。

4.しかし、どうしても昨今の日本の漫画アニメって、どれもこれも同じで、客もパブロフの犬みたいに条件反射でそういう漫画アニメに付き従う、っていう構造に納得がいかないのです。

ストーリーも、無理のある仮定バナシが多くてかつ定型的で、キャラクターもみんな同じような顔をしている。
馬鹿でかい目ん玉。今は四角い目玉が流行っていて俺はそれが大嫌い。
三角定規で引いたような角のある髪型。
エヴァの猿真似のような飢餓寸前のように細い奴らがいつも「おれは(私は)駄目人間」とかいってリストカットをして周りの同情をひいて甘えている。そして、中古の悪魔だか天使だかに力を借りて空想の世界に逃避する。
(あ、でもエヴァは大好きでした。でも、あのテーマはエヴァだけでいいんじゃないですかね。エヴァ登場以来、エヴァの真似みたいなやつばかりなんで嫌なんです。)

世界の設定までよく似ている。
少年漫画に出てくる巨乳でミニスカの女は、我侭な男に犬のように従順で奴隷のように後ろから付き従うようなのばかり。そんなやついないだろ。
少女漫画系では、ツンツンして第一印象の悪い金持ちの男が、意外と優しいところをみせてきて、何のとりえもないドジな女の主人公と結ばれるという、ばかばかしくってついていけない話とか、どっちかが白血病などの不知の病で死んでしまうという、古来何の進歩もないテーマ。

5.最後に。
異論、反論、ぜひお待ちしております(僕は気が小さいので、きつ~いお仕置きは堪忍ね。)。
何か、上でいったような、いわゆる萌え系ではない、面白い漫画あったら教えてください。
お笑い系大歓迎。
少年ジャンプ系はご勘弁を(あの「勇気・友情・連帯」路線と理由のない暴力オンパレード、耐えられません。)。

結局、自分で探すしかないか。

あ、あと「よつばと」、最高っすね!忘れるとこだった。
あと、今MXで平日朝6時半にやっているアニメ「はれときどきぶた」、最高です。監督、脚本、天才です。

さあ、次は、いよいよ、「アシュラ」読まないとね。
いつか、「岡崎京子」さん、読んでみたい。ちょっと女の本音炸裂してそうで、怖いけど。

6.追伸
うちの次女たまみ(3歳)が書いた、郵便番号
なぞ数字

ちゃんとかけているところと、反対になっているところが混在しているところが、可愛いです。

長文、失礼しました。



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